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「みずうみ」

「みずうみ」

<だいたいお母さんてものはさ
しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ>

名台詞を聴くものかな!

ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落ち葉の道

お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ

田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で

それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてゆけない魔の湖

教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ

早くもそのことに
気づいたらしい

小さな
二人の
娘たち

『おんなのことば』 / 茨木のり子 著 (童話屋 1994.8 刊)より

折りに触れ
茨木のり子さんのいくつもの詩に
支えられています。

私のみずうみは...
些細なことですら波立ち、
涸れてしまいます...
これから幾つ歳を重ねても
しいんと静かな水面を
湛えていられるようになれるかどうか...
でもそうありたいという思いは
持ちつづけていたいなと思います。




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| 「本のこと」 | 14:53 │Comment- | Trackback-│編集

心やわらぐ古本屋さん

製本教室でご一緒して
仲良くさせてもらっているお友だちが
「料理と旅と子ども」をテーマにした
古本屋さんを始めました。

野ねずみBOOKS』さん。

可愛らしく心やわらぐ
本たちが集まっています。

12/29(日)、恵文社一乗寺店で催される
一箱古本市に出店されます。

一冊、一冊本に触れる心静まる時間を
過ごしに京都へおでかけはいかがでしょうか。


201912211018518aa.jpg





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| 「本のこと」 | 14:16 │Comment- | Trackback-│編集

「自分の感受性くらい」

自分の感受性くらい

ぱさぱさにかわいてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

『おんなのことば』 / 茨木のり子 著 (童話屋 1994.8刊)より


この詩に出会って、もう20年近く。
折に触れ何度も読み返している
大切な詩です。
20170208152042dc1.jpg
『amazon』より



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| 「本のこと」 | 15:25 │Comment- | Trackback-│編集

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プロフィール

komorebinoshita

Author:komorebinoshita
木洩れ日の下には
心地よい時間が流れています。
ゆらゆら揺れる木の影
木の葉の音
気持ち良い風。
そんな場所で珈琲やお菓子を
楽しんでもらえるような
お店になっていけたらと思っています。

不定期な更新ですが
気長にお付き合いお願いします。
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珈琲は全てスペシャルティ豆を
使っています。
おやつは産地の分かるもの
旬のものを
積極的に取り入れ
できるだけ添加物を使わず
素朴でからだに負担の少ないものを
心がけて作っています。

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